ドイツ語の授業構成とCEFRについて

 ドイツ語の授業構成

CEGLOCが開講する初修外国語のドイツ語には、次のような科目があります。

 原則として1年次に履修する基礎科目

  • 「基礎ドイツ語AI」 (春学期)
  • 「基礎ドイツ語AII」(秋学期)
  • 「基礎ドイツ語BI」 (春学期)
  • 「基礎ドイツ語BII」(秋学期)

※「基礎ドイツ語A」では主にドイツ語の基礎的な文法知識を、「基礎ドイツ語B」では主にドイツ語による会話やコミュニケーション能力を身につけます。

 原則として2年次に履修する応用科目

  • 「ドイツ語圏の言語と文化A」(春学期)
  • 「ドイツ語圏の言語と文化B」(秋学期)

※「基礎ドイツ語」で習得した能力をもとに、ドイツ語を使ったより高度な文法知識や読解力、コミュニケーション能力を身につけます。加えて、ドイツ語圏の文化を学ぶための基礎知識を身につけます。

 選択・自由科目として履修する応用科目

  • 「応用ドイツ語会話A」(春学期)
  • 「応用ドイツ語会話B」(秋学期)
  • 「応用ドイツ語作文A」、「応用ドイツ語作文B」(隔年でAまたはB科目を開講)
  • 「応用ドイツ語講読A」、「応用ドイツ語講読B」(隔年でAまたはB科目を開講)

※選択・自由科目では、会話・作文・読解に特化した高度なドイツ語能力を身につけます。履修者それぞれのニーズに応じて必要な能力を少人数のクラスで集中的に訓練することで、専門分野で活用できるドイツ語運用能力の習得を目指します。例えばドイツ語圏の大学に留学する、将来ドイツ語を生かした仕事につく、ドイツ語圏に関する専門的な研究を行うことを希望する方に履修をお勧めします。

 

 CEFR(ヨーロッパ共通言語能力参照枠)について

現在ヨーロッパ各国の言語は、CEFR (Common European Framework of Reference for Languages) と呼ばれる共通の基準で習熟度が測られるようになっています。これにはA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階があり、たとえばB2のドイツ語力はB2フランス語力と同程度の到達度であるとされます。国際的なドイツ語試験では、CEFRの基準ごとに試験のレベルが設定されています。

上記のドイツ語科目の内、「基礎ドイツ語A/B」ではCEFRのA1レベル、「ドイツ語圏の言語と文化A/B」ではA2レベル、「応用ドイツ語」の各科目ではA2~B1レベルに到達することを主な目標としています。

CEFRにおけるA1、A2、B1レベルそれぞれの習熟度の大まかな基準は以下の通りです。

  • A1:相手がゆっくりと明確に発音すれば、簡単な言葉で答えることができる。日常でよく使われる表現や文章(家族、買い物、仕事について等)を理解することができる。自分や他人を紹介したり、相手について質問することができる。
  • A2:日常でよく使われる文や表現を理解することができる。なじみのある単純なテーマについて情報交換ができる。簡単な言い方で身近な状況や必要なものについて説明することができる。
  • B1:標準的なドイツ語で身近な事柄が扱われている場合に、主な情報を理解できる。ドイツ語圏を旅行する際に、ほぼすべての状況に対応できる。興味のある領域について簡単な表現でまとまった内容を伝えることができる。自分の経験や希望、目標等について詳細に述べることができる。計画や見解に簡単な論拠や説明を加えることができる。