グローバルコミュニケーション教育センター長挨拶

小野正樹  グローバルコミュニケーション教育センターは、英語でCenter for Education of Global Communicationと言います。学内では、通称CEGLOCという略称で親しまれています。

 CEGLOCは、本学学群生の共通科目の言語教育を担っている組織です。具体的には、基幹教育としての外国語教育(英語、初修外国語:ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国語)、国語教育、留学生の日本語教育を行っています。

 コミュニケーションとは、語源を辿れば、ラテン語で「分かち合う」「共有」といった意味になります。私たちは、毎日多くの人と出会っています。しかし、その多くはすれ違いです。言語を交わせば、そこで人と人はつながります。

 

  私自身の専門分野は、留学生に対する日本語教育で、今までに何百人の人と出会ってきました。世界各国から留学生を受け入れている筑波大学ですから、国数を数えても相当な数になります。出会い、言葉を交わすようになり、意見を言い合い、一緒に喜怒哀楽を共有し、それを乗り越えて、人間関係は深まります。CEGLOCはそのような場を皆さんに提供いたします。

 日本語母語話者間なら、感覚で通じ合うこともあったかもしれませんが、海外にルーツを持つ人と話していると、それぞれのコミュニケーションのスタイルがあることに気が付きます。自分の考えをどうすれば相手に通じるだろうか、ぜひとも考えてください。

 CEGLOCの使命は、研究型大学である本学の理念を踏まえ、(1)学生のアカデミックスキルを高める言語教育、(2)学生のキャリア支援としての実践的な言語教育を提供することです。(1)では、学術研究活動に役立つリーディング、ライティング、プレゼンテーション、ディスカッションなどの技能を向上させることを目指しています。(2)では、4技能(「読む」「聞く」「話す」「書く」)をバランス良く伸ばすことで、現実社会の活動に役立つ言語コミュニケーション能力の育成と向上を目指しています。大学生として、自分の母語をさらに発展させる余地は残っています。

 皆さんをつなぐCEGLOCとして、コミュニケーション教育を担っていきますので、どうぞ授業など積極的にご参加ください。

 グローバルコミュニケーション教育センター センター長 小野正樹